少年たちが持っていた三個の懐中電灯は、とっくに、賊のために取りあげられていましたし、今また明智探偵の懐中電灯もわたしてしまったのですから、探偵と十一人の少年は、もうおたがいの顔を見る望みさえなく、ただ手さぐりでやみの中をはいまわるほかはないのでした。
光があってさえ、まよいやすいこの迷路を、目のふじゆうな人のような手さぐりで、どうして遠い入り口までたどりつくことができましょう。
いや、たとえそれができるとしたところで、途中には板の橋をとりさられた大穴が、みんなを一のみにしようと口をあけているのです。