それはね、あの時は、逃げるさきは煙突のてっぺんと、ちゃんときまっていたのだ。
そこで、前もって、あの腹の中が歯車ばかりでできている、かえだまを煙突のてっぺんの内がわにつるしておいて、ほんものの魔人は、そのかえだまを煙突の上に腰かけさせ、自分は、これも前もって、煙突の内がわにかけておいた長い縄ばしごをつたって、下までおり、そこで魔人のよろいを手ばやくぬいで、ふつうの人間の姿になり、あのさわぎにまぎれて、逃げさったのだ。
むろん、よろいと縄ばしごは、ふろしきにつつんで持って行った。
それはね、あの時は、逃げるさきは煙突のてっぺんと、ちゃんときまっていたのだ。
そこで、前もって、あの腹の中が歯車ばかりでできている、かえだまを煙突のてっぺんの内がわにつるしておいて、ほんものの魔人は、そのかえだまを煙突の上に腰かけさせ、自分は、これも前もって、煙突の内がわにかけておいた長い縄ばしごをつたって、下までおり、そこで魔人のよろいを手ばやくぬいで、ふつうの人間の姿になり、あのさわぎにまぎれて、逃げさったのだ。
むろん、よろいと縄ばしごは、ふろしきにつつんで持って行った。