名探偵にしては、めずらしい失策、しかも、それはじつに大きな失策でした。
仏像のあいだを、クルクルはしりまわる二十面相の、目にもとまらぬ姿をあっけにとられて、見まもっているうちに、フッとその姿が消えてしまいました。
クルクル動いていた人の影が、かきけすようになくなって、あとには大小さまざまの仏像が、まるで風のない林のように、シーンとしずまりかえって、立ちならんでいるばかりです。
名探偵にしては、めずらしい失策、しかも、それはじつに大きな失策でした。
仏像のあいだを、クルクルはしりまわる二十面相の、目にもとまらぬ姿をあっけにとられて、見まもっているうちに、フッとその姿が消えてしまいました。
クルクル動いていた人の影が、かきけすようになくなって、あとには大小さまざまの仏像が、まるで風のない林のように、シーンとしずまりかえって、立ちならんでいるばかりです。