小林少年は、そんなことを考えながら、胸をドキドキさせて、大木のみきのかげからのぞいていますと、怪人団の男四人と、そのうちのふたりに、両方から手をとられて、よろめきながら歩いている、かわいそうな賢二少年の姿が、だんだん、むこうへ遠ざかっていくのが見えました。
やがて、かれらが、いかめしい鉄の城門に近づきますと、鉄のへいの上の見はりの窓から人の顔があらわれ、上と下とでなにか問答をくりかえしていましたが、すぐに人の顔がひっこみ、鉄門のとびらがしずかにひらいて、やっと人ひとり通れるすきまができました。
用心のためでしょう、それいじょうはひらかないのです。