あとにしたがった松村も、その方へおりるのかと見ていますと、かれはとつぜん、上へのぼる階段にかけより、あっと思うまにおそろしいはやさで、そこをかけあがっていくのです。
支配人は、五―六段おりたところで、やっとそれに気づきました。
「あっ、松村さん、ちがう、ちがう、上じゃありません。
あとにしたがった松村も、その方へおりるのかと見ていますと、かれはとつぜん、上へのぼる階段にかけより、あっと思うまにおそろしいはやさで、そこをかけあがっていくのです。
支配人は、五―六段おりたところで、やっとそれに気づきました。
「あっ、松村さん、ちがう、ちがう、上じゃありません。