その電話をきいて、警察でもへんだと思いましたが、賢吉君のおとうさんは、大きな会社の重役をつとめている、町でも有名な実業家でしたから、まさかでたらめではあるまいと、とりあえず三人の警官が自動車をとばして賢吉君のうちへやってきました。
そして、うちの中と庭とを、くまなくしらべましたが、窓のツメのあとと、庭の足あとのほかには、なにも発見できませんでした。
それでは、うちの外まわりを、しらべてみようというので、三人の警官がへいの外の、暗い町を歩いていますと、むこうのほうから、おそろしいいきおいで、かけて来る男の姿が見えました。