そこで四人の警官は、帽子や、上着をぬいで、懐中電灯をてらしながら、床下へはいっていきましたが、しばらくすると、つぎつぎともどってきて、日本間をとりまいているコンクリートには、どこにも、異状がないと報告しました。
警官たちは、たたみ二まいの穴の四方にこしかけて、ピストルをかまえ、まんいち、あやしいやつが、床下にあらわれたら、いつでもピストルがうてるようにして、見はりをつづけました。
それから夜の十時までは、ずいぶん長い時間でしたが、ときどきかわりあって便所へいくほかは、だれもその部屋を出ませんでした。