野村さんは、もう生きたここちもないのです。
こいつに、くわれてしまうのではないかという恐れと、もうひとつは、五千万円のダイヤを、こいつに、とられてしまうのではないかという心配で、気がくるいそうになってくるのです。
野村さんは、寝たまま、だんだん、寝台のすみのほうへ、からだをちぢめて、宝石のかばんを、死にものぐるいでだきしめていました。
野村さんは、もう生きたここちもないのです。
こいつに、くわれてしまうのではないかという恐れと、もうひとつは、五千万円のダイヤを、こいつに、とられてしまうのではないかという心配で、気がくるいそうになってくるのです。
野村さんは、寝たまま、だんだん、寝台のすみのほうへ、からだをちぢめて、宝石のかばんを、死にものぐるいでだきしめていました。