それまでは、あまりの恐ろしさに、口がきけなかったのです。
野村さんが叫びたてたものですから、ほかの寝台に寝ていた人々がみんな目をさまして、なにごとかと、カーテンを開いて、まんなかの通路をのぞきました。
すると、その通路を、一ぴきの金色の豹が、口にまるい宝石かばんをくわえて、のそのそと歩いていくのが見えたものですから、ワアッ、という叫び声がおこり、たちまち、寝台車の中は、おそろしいさわぎになりました。
それまでは、あまりの恐ろしさに、口がきけなかったのです。
野村さんが叫びたてたものですから、ほかの寝台に寝ていた人々がみんな目をさまして、なにごとかと、カーテンを開いて、まんなかの通路をのぞきました。
すると、その通路を、一ぴきの金色の豹が、口にまるい宝石かばんをくわえて、のそのそと歩いていくのが見えたものですから、ワアッ、という叫び声がおこり、たちまち、寝台車の中は、おそろしいさわぎになりました。