仕方がないからまた眼を庭の方へ転ずると、四十雀はすでにどこかへ飛び去って、例の白菊の色が、水気を含んだ黒土に映じて見事に見える。
その時ふと思い出したのは先日の日記の事である。
御母さんも知らず、余も知らぬ、あの女の事があるいは書いてあるかも知れぬ。
仕方がないからまた眼を庭の方へ転ずると、四十雀はすでにどこかへ飛び去って、例の白菊の色が、水気を含んだ黒土に映じて見事に見える。
その時ふと思い出したのは先日の日記の事である。
御母さんも知らず、余も知らぬ、あの女の事があるいは書いてあるかも知れぬ。