天井も、左右も、幕でしきられた箱のような特別席が、ずっとならんでいます。
どの席にも五、六人の男や女の顔がかさなりあっていましたが、まんなかへんの、ひとつのしきりには、まるで歯のぬけたように、がらんとして、だれもいないのです。
そこだけ、へんにうす暗くて、ほら穴の入口のような感じなのです。
天井も、左右も、幕でしきられた箱のような特別席が、ずっとならんでいます。
どの席にも五、六人の男や女の顔がかさなりあっていましたが、まんなかへんの、ひとつのしきりには、まるで歯のぬけたように、がらんとして、だれもいないのです。
そこだけ、へんにうす暗くて、ほら穴の入口のような感じなのです。