井上一郎君は、勇気のある少年ですから、じっと、むこうのできごとを見つめていましたが、なにを思ったのか、いそいで、おとうさんの洋服の袖をひっぱりました。
「おとうさん、あのたおれた人、ぼく見おぼえがあります。
つまずいて、たおれそうになったとき、わかったのです。
井上一郎君は、勇気のある少年ですから、じっと、むこうのできごとを見つめていましたが、なにを思ったのか、いそいで、おとうさんの洋服の袖をひっぱりました。
「おとうさん、あのたおれた人、ぼく見おぼえがあります。
つまずいて、たおれそうになったとき、わかったのです。