すると、ハヤノ商会の人がやってきて、この場でなおすことはできないからというので、われた石膏像をトラックにつんで、工場へもちかえりましたが、それが四日めに、もとのとおりにつぎあわされて、もどってきました。
ハヤノ商会の四人の人夫が、それを二階の美術室にかつぎあげて、もとの場所においてかえりました。
警察では、この人夫たちのうちに、四十面相の手下がまぎれこんでいたら、たいへんだというので、石膏像をはこび出したときにも、持ちこんだときにも、厳重に見はっていましたが、べつにあやしいこともなかったのです。