あれから登り坂になって、列車の速度がひどくにぶりますから、そのときを見はからって井上君は、ひじょうにむずかしい仕事を、やらなければなりません。
いくら力が強くても井上君にはとてもできませんが、そういうことになれた、がんじょうな犯人ならば、できただろうと思うのです。
やっぱり井上君がやることにして、お話しますが、井上君は、さっき錠をやぶっておいた、駅のはんたいがわの戸をひらき、ロープのはしを、からだにくくりつけて、三号車の外がわに出るのです。
あれから登り坂になって、列車の速度がひどくにぶりますから、そのときを見はからって井上君は、ひじょうにむずかしい仕事を、やらなければなりません。
いくら力が強くても井上君にはとてもできませんが、そういうことになれた、がんじょうな犯人ならば、できただろうと思うのです。
やっぱり井上君がやることにして、お話しますが、井上君は、さっき錠をやぶっておいた、駅のはんたいがわの戸をひらき、ロープのはしを、からだにくくりつけて、三号車の外がわに出るのです。