やっぱり井上君がやることにして、お話しますが、井上君は、さっき錠をやぶっておいた、駅のはんたいがわの戸をひらき、ロープのはしを、からだにくくりつけて、三号車の外がわに出るのです。
貨車の外がわには、足がかりになるような、でっぱりが、かならずありますから、それをつたって、前の二号車との、連結器のところまで、たどりつくのです。
そして、連結器の上にまたがって、二号車の連結器の輪になったところへ、ロープのはしをとおしてねじりあわせ、その上から、細い針金でぐるぐるまきつけ、どんな力で引っぱっても、とけないようにするのです。