壁いっぱいの本だなの、本のあいだから、やせほそった人間の手が、ニューッと出てくるのではないかとおもうと、水をあびたように、背中がつめたくなってきました。
やみの中の手
パッ、パッ、パッ……、たった一つの電灯が、またたきをするように、消えたり、ついたりしました。
壁いっぱいの本だなの、本のあいだから、やせほそった人間の手が、ニューッと出てくるのではないかとおもうと、水をあびたように、背中がつめたくなってきました。
やみの中の手
パッ、パッ、パッ……、たった一つの電灯が、またたきをするように、消えたり、ついたりしました。