それから二日ほどのちの午後、玉村さんのうちでは、おとうさんの銀之助さんは銀座のお店へ、おかあさんは麹町の親類へおでかけになって、高校一年の光子さんと、銀一君のふたりが、書生さんや、女中さんたちといっしょに、おるす番をしていました。
光子さんと銀一君は光子さんの部屋で、おやつのお菓子をたべおわったところです。
「おねえさん、それじゃあ、ぼく、じぶんの部屋で、宿題をやるからね。
それから二日ほどのちの午後、玉村さんのうちでは、おとうさんの銀之助さんは銀座のお店へ、おかあさんは麹町の親類へおでかけになって、高校一年の光子さんと、銀一君のふたりが、書生さんや、女中さんたちといっしょに、おるす番をしていました。
光子さんと銀一君は光子さんの部屋で、おやつのお菓子をたべおわったところです。
「おねえさん、それじゃあ、ぼく、じぶんの部屋で、宿題をやるからね。