こみあっている銀行の中へ、ひとりの紳士がはいってきました。
おしろいでもぬったような白っぽい顔、まっかなくちびる、そして、おそろしく肩の角ばった、背広の大男です。
その大男は、銀行の現金支払いの窓口に立って、ほかの人たちが、お金を受けとっていくのを、じっと見ていましたが、ひとりの店員が、十万円の札束を受けとろうとしたとき、大男はいきなり横から手を出して、その札束をわしづかみにすると、そのまま銀行のドアを開いて、外へ出ていきました。
こみあっている銀行の中へ、ひとりの紳士がはいってきました。
おしろいでもぬったような白っぽい顔、まっかなくちびる、そして、おそろしく肩の角ばった、背広の大男です。
その大男は、銀行の現金支払いの窓口に立って、ほかの人たちが、お金を受けとっていくのを、じっと見ていましたが、ひとりの店員が、十万円の札束を受けとろうとしたとき、大男はいきなり横から手を出して、その札束をわしづかみにすると、そのまま銀行のドアを開いて、外へ出ていきました。