交番のおまわりさんは、それを聞くと、おどろいて、すぐ本署へ電話をかけましたので、本署から警視庁にも連絡され、パトロールカーが三台もかけつけるという、さわぎになりました。
しかし、あまりさわぎたてて、相手に、気づかれてはいけないというので、本署の捜査主任が、刑事をふたりだけつけて、五重の塔に近づき一階のとびらをしらべましたが、そこにつけてあったかぎが、ねじきられていることがわかりました。
そっととびらを開いてみると、床のほこりの上に、大きな足あとがみだれて、たしかに、人がではいりしたようすがあります。