知恵を働かせて、ここから逃げることを、ちゃんと考えついていたからです。
昼間は何くわぬ顔をしていましたが、晩の御飯を食べるとき、男がわきみをしているすきに、ひとにぎりの御飯のかたまりを、そっと、部屋に落ちている板ぎれの下へかくしました。
男はそれとも知らず、御飯がすむと、またもとのように、ポケット小僧の手足をしばり、さるぐつわをはめ、そこへころがしておいて、下へおりていってしまいました。
知恵を働かせて、ここから逃げることを、ちゃんと考えついていたからです。
昼間は何くわぬ顔をしていましたが、晩の御飯を食べるとき、男がわきみをしているすきに、ひとにぎりの御飯のかたまりを、そっと、部屋に落ちている板ぎれの下へかくしました。
男はそれとも知らず、御飯がすむと、またもとのように、ポケット小僧の手足をしばり、さるぐつわをはめ、そこへころがしておいて、下へおりていってしまいました。