半時間の後には下り列車がそのレールを通るのです。
その時分にはもう真暗になっているでしょうし、その石のある場所はカーブの向側なのですから、運転手が気附く筈はありません。
それを見定めると、私は大急ぎで、M駅へと引返し(半里の山路ですからそれには十分三十分以上を費しました)そこの駅長室へ這入って行って「大変です」とさも慌てた調子で叫んだものです。
半時間の後には下り列車がそのレールを通るのです。
その時分にはもう真暗になっているでしょうし、その石のある場所はカーブの向側なのですから、運転手が気附く筈はありません。
それを見定めると、私は大急ぎで、M駅へと引返し(半里の山路ですからそれには十分三十分以上を費しました)そこの駅長室へ這入って行って「大変です」とさも慌てた調子で叫んだものです。