江戸川乱歩 『恐ろしき錯誤』 北川氏は、鼻の頭に一杯汗の玉を溜めて、炎天の下を飽きずまに歩き続けていた。 彼にとっては、暑さなどは問題ではなかった。 軈て、時がたつに従って、彼の有頂天な、没思考力な歓喜が、少しずつ少しずつ、意識的になって行った。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア