江戸川乱歩 『恐ろしき錯誤』 北川氏は、ここでもう一度言葉を切った。 そして、これから愈々俺の復讐を実行するのだぞと云わぬばかりに、ペロペロと脣を嘗め廻した。 彼は、半殺しの鼠を前にした猫の様に、如何にも楽しそうに、物凄い目つきで野本氏の顔をジロジロ眺めるのだった。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア