それにも拘らず、彼の書斎に客の絶えまがなかったというのは、彼を訪ねさえすれば、仮令一緒になって談笑するとまでは行かずとも、取次に出たり、お茶を運んで来たり、何かと妙子の顔を拝む機会があろうという、友人達の敵本主義の賜だった。
その中でも、最もしげしげ彼の室に出入したのは、今云った野本氏、越野氏、その他二三氏のグループだった。
彼等の暗闘は並々ならず烈しいものだった。
それにも拘らず、彼の書斎に客の絶えまがなかったというのは、彼を訪ねさえすれば、仮令一緒になって談笑するとまでは行かずとも、取次に出たり、お茶を運んで来たり、何かと妙子の顔を拝む機会があろうという、友人達の敵本主義の賜だった。
その中でも、最もしげしげ彼の室に出入したのは、今云った野本氏、越野氏、その他二三氏のグループだった。
彼等の暗闘は並々ならず烈しいものだった。