ところがね、縁側の靴ぬぎ石の上へ、はだしでおりたかと思うと、どういう訳だか、そこへピッタリ立止って了ったんだ、考え様によっては、親父の死骸を見て、余りの事にためらったのかとも思われるが、しかし、それにしては、なぜ、手に持っていた兵児帯を、沓脱石の上へ落したのだ。
兄貴はそれ程驚いたのだろうか。
これは兄の日頃の気性から考えて、どうも受とれないことだ。
ところがね、縁側の靴ぬぎ石の上へ、はだしでおりたかと思うと、どういう訳だか、そこへピッタリ立止って了ったんだ、考え様によっては、親父の死骸を見て、余りの事にためらったのかとも思われるが、しかし、それにしては、なぜ、手に持っていた兵児帯を、沓脱石の上へ落したのだ。
兄貴はそれ程驚いたのだろうか。
これは兄の日頃の気性から考えて、どうも受とれないことだ。