その方角には、若い杉の樹立が茂っていて、葉と葉の間から、稲荷を祭った小さなほこらがすいて見えるのだが、そのほこらの後に、何だかチラチラと赤いものが見えたり隠れたりしているのだ。
よく見ると、それは妹の帯なんだ。
何をしているのか、こちらからは、帯の端しか見えないから、少しも分らないけれど、そんなほこらのうしろなんかに、用事のあろうはずはない。
その方角には、若い杉の樹立が茂っていて、葉と葉の間から、稲荷を祭った小さなほこらがすいて見えるのだが、そのほこらの後に、何だかチラチラと赤いものが見えたり隠れたりしているのだ。
よく見ると、それは妹の帯なんだ。
何をしているのか、こちらからは、帯の端しか見えないから、少しも分らないけれど、そんなほこらのうしろなんかに、用事のあろうはずはない。