賊はピストルをわしの方に向けたまま、後じさりに段々遠ざかって行って林の中に見えなくなって了ったのです。
わしは暫く身動きも出来ないで立ちすくんでいましたが、そうしていても際限がないので、後の方を振向いて小声で牧田を呼びました。
すると、牧田は繁みからごそごそ出て来て、もう行きましたかとびくびくもので聞くのです」
賊はピストルをわしの方に向けたまま、後じさりに段々遠ざかって行って林の中に見えなくなって了ったのです。
わしは暫く身動きも出来ないで立ちすくんでいましたが、そうしていても際限がないので、後の方を振向いて小声で牧田を呼びました。
すると、牧田は繁みからごそごそ出て来て、もう行きましたかとびくびくもので聞くのです」