山北駅で汽車を待つ間に、私はそこの便所の中で、私の股にある、兄と私とを区別する唯一の目印であった所の黒子を、ナイフの先でえぐり取って了いました。
こうして置けば兄と私とは全く同じ人間なのです。
兄が丁度私の黒子のある箇所へ傷をするということは、あり得ないことでもないのですからね。
山北駅で汽車を待つ間に、私はそこの便所の中で、私の股にある、兄と私とを区別する唯一の目印であった所の黒子を、ナイフの先でえぐり取って了いました。
こうして置けば兄と私とは全く同じ人間なのです。
兄が丁度私の黒子のある箇所へ傷をするということは、あり得ないことでもないのですからね。