ある日、私は注意深く兄の筆蹟を真似ながら、兄の日記帳へ、兄としての私の、その日の日記を附けていました。
これは兄となった私の当然しなければならぬ、面倒な日課の一つでした。
日記をつけて了うと、其当座いつもした様に、自分のつけた所と、真実の兄のつけた所とを、あちらこちら見比べていました。
ある日、私は注意深く兄の筆蹟を真似ながら、兄の日記帳へ、兄としての私の、その日の日記を附けていました。
これは兄となった私の当然しなければならぬ、面倒な日課の一つでした。
日記をつけて了うと、其当座いつもした様に、自分のつけた所と、真実の兄のつけた所とを、あちらこちら見比べていました。