江戸川乱歩 『二癈人』 昔を語るにふさわしい周囲の情景だった。 斎藤氏の見るも無慚に傷いた顔面はそうした武勇談の話し手として至極似つかわしかった。 彼は砲弾の破片に打たれて出来たという、その右半面の引釣を指しながら、当時の有様を手に取る様に物語るのだった。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア