初めの間は、今夜も失策をしやしないか、今夜も寝とぼけやしないかと、それが非常に恐ろしかったのですが、段々、単に睡るというそのことが恐ろしくなって来ました。
いや睡る睡らないに拘らず、夜になると寝床に入らなければならぬということが脅迫観念になって来ました。
そうなると、馬鹿げた話ですが、自分のでなくても、夜具というものを見るのが、云うに云われぬいやな心持なんです。
初めの間は、今夜も失策をしやしないか、今夜も寝とぼけやしないかと、それが非常に恐ろしかったのですが、段々、単に睡るというそのことが恐ろしくなって来ました。
いや睡る睡らないに拘らず、夜になると寝床に入らなければならぬということが脅迫観念になって来ました。
そうなると、馬鹿げた話ですが、自分のでなくても、夜具というものを見るのが、云うに云われぬいやな心持なんです。