江戸川乱歩 『二癈人』 真青になった井原氏の顔色に気附くと、斎藤氏はふと話をやめて、何事かを虞れる様にうなだれた。 二人はそうしたまま長い間対座していた。 冬の日は暮るるに早く、障子の日影も薄れて、部屋の中にはうそ寒い空気が漂い出していた。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア