だが、そんな風のこと丈けなら、気味の悪い奴だ位で済みもしようけれど、最後には、その夢中でさ迷い歩いている間に、他人の品物を持って来る様なことが起った。
つまり知らず知らずの泥坊なのである。
しかも、それが二度三度と繰返されたものだから、いくら夢中の仕草だとはいえ、泥坊を傭って置く訳には行かぬというので、もうあと三年で、年期を勤め上げ、暖簾を分けて貰えようという惜しい所で、とうとうその木綿問屋をお払箱になって了ったのである。
だが、そんな風のこと丈けなら、気味の悪い奴だ位で済みもしようけれど、最後には、その夢中でさ迷い歩いている間に、他人の品物を持って来る様なことが起った。
つまり知らず知らずの泥坊なのである。
しかも、それが二度三度と繰返されたものだから、いくら夢中の仕草だとはいえ、泥坊を傭って置く訳には行かぬというので、もうあと三年で、年期を勤め上げ、暖簾を分けて貰えようという惜しい所で、とうとうその木綿問屋をお払箱になって了ったのである。