そこは庭とは云っても、彦太郎の家の裏木戸の外にある方四五間の殺風景な空地なので、彦太郎の家と向い合って伯爵家の三階建ての西洋館があり、右手の方は高いコンクリート塀を隔てて往来に面し、左手は伯爵家の玄関に通ずる広い道になっている。
その殆ど中央に主家の使いふるしの毀れかかった籐椅子が置いてあるのだ。
無論他殺の見込みで取調べが進められた。
そこは庭とは云っても、彦太郎の家の裏木戸の外にある方四五間の殺風景な空地なので、彦太郎の家と向い合って伯爵家の三階建ての西洋館があり、右手の方は高いコンクリート塀を隔てて往来に面し、左手は伯爵家の玄関に通ずる広い道になっている。
その殆ど中央に主家の使いふるしの毀れかかった籐椅子が置いてあるのだ。
無論他殺の見込みで取調べが進められた。