いい年をして、さては奴も病気のせいでいくらか耄碌していたんだな」
平田氏は、其場ではこの死人の脅迫状を一笑に附して了ったことだが、さて、段々時がたつにつれて、何とも云えない不安がそろそろと彼の心に湧き上って来るのをどうすることも出来なかった。
どうにも防禦の方法がないということが、相手がどこからどんな風に攻めて来るのだか、まるで分らないことが、少からず彼をイライラさせた。
いい年をして、さては奴も病気のせいでいくらか耄碌していたんだな」
平田氏は、其場ではこの死人の脅迫状を一笑に附して了ったことだが、さて、段々時がたつにつれて、何とも云えない不安がそろそろと彼の心に湧き上って来るのをどうすることも出来なかった。
どうにも防禦の方法がないということが、相手がどこからどんな風に攻めて来るのだか、まるで分らないことが、少からず彼をイライラさせた。