木立ちを一本一本、枝の上まで照らして見ましたけれど、どこにも賊の姿はないのです。
塀外には警官の見はりがあります。
建物のほうは、洋館はもちろん、日本座敷も雨戸がひらかれ、家中の電燈があかあかと庭を照らしているうえに、壮太郎氏、近藤老人、壮二君をはじめ、お手伝いさんたちまでが、縁がわに出て庭の捕り物をながめているのですから、そちらへ逃げるわけにもいきません。
木立ちを一本一本、枝の上まで照らして見ましたけれど、どこにも賊の姿はないのです。
塀外には警官の見はりがあります。
建物のほうは、洋館はもちろん、日本座敷も雨戸がひらかれ、家中の電燈があかあかと庭を照らしているうえに、壮太郎氏、近藤老人、壮二君をはじめ、お手伝いさんたちまでが、縁がわに出て庭の捕り物をながめているのですから、そちらへ逃げるわけにもいきません。