しかし、小林少年は泣きもしなければ、絶望もしませんでした。
彼はけなげにも、まだ、二十面相に負けたとは思っていなかったのです。
やっと腰の痛みがうすらぐと、少年がまず最初にしたことは、変装のやぶれ衣の下にかくして、肩からさげていた小さなズックのカバンに、ソッとさわってみることでした。
しかし、小林少年は泣きもしなければ、絶望もしませんでした。
彼はけなげにも、まだ、二十面相に負けたとは思っていなかったのです。
やっと腰の痛みがうすらぐと、少年がまず最初にしたことは、変装のやぶれ衣の下にかくして、肩からさげていた小さなズックのカバンに、ソッとさわってみることでした。