どっかで飯を食って、ゆっくり出かけよう。
乞食はいいながら、小わきにかかえていた、きたならしいふろしき包みをほどくと、中から一枚の釣り鐘マントを出して、それをやぶれた着物の上から、はおりました。
ふたりが、もよりの安食堂で食事をすませ、青山墓地へたどりついたときには、トップリ日が暮れて、まばらな街燈のほかは真のやみ、お化けでも出そうなさびしさでした。
どっかで飯を食って、ゆっくり出かけよう。
乞食はいいながら、小わきにかかえていた、きたならしいふろしき包みをほどくと、中から一枚の釣り鐘マントを出して、それをやぶれた着物の上から、はおりました。
ふたりが、もよりの安食堂で食事をすませ、青山墓地へたどりついたときには、トップリ日が暮れて、まばらな街燈のほかは真のやみ、お化けでも出そうなさびしさでした。