ふと気がつくと、ふたりがはじめに立ちどまった、ショーウィンドーの正面に、ひとりの洋服の紳士が立っていました。
ソフト帽をまぶかにかぶり、オーバーのえりを立てて、それにあごをかくすようにして、じっと一つの仏像を見つめています。
それは黒っぽい金属でできた、高さ十五センチほどの小さい仏像ですが、ショーウィンドーのまんなかに、りっぱな台にのせて、さもだいじそうに、かざってあるのです。
ふと気がつくと、ふたりがはじめに立ちどまった、ショーウィンドーの正面に、ひとりの洋服の紳士が立っていました。
ソフト帽をまぶかにかぶり、オーバーのえりを立てて、それにあごをかくすようにして、じっと一つの仏像を見つめています。
それは黒っぽい金属でできた、高さ十五センチほどの小さい仏像ですが、ショーウィンドーのまんなかに、りっぱな台にのせて、さもだいじそうに、かざってあるのです。