大友君は、自動車が町かどをまがるたびに、いまにも、ふりおとされそうになりながら、やっとの思いで、屋根の上にすがりついていました。
自動車がとまったのは、東京都内にはちがいないのですが、むかしの兵営のあととでもいった、草ぼうぼうの広っぱでした。
見わたすかぎり、人家はなく戦災で焼けた大きなかれ木が、まだニョキニョキと立っていて、遠くの、にぎやかな町の空あかりの前に、そのかれ木のむれが、ボーッと浮きあがっています。
大友君は、自動車が町かどをまがるたびに、いまにも、ふりおとされそうになりながら、やっとの思いで、屋根の上にすがりついていました。
自動車がとまったのは、東京都内にはちがいないのですが、むかしの兵営のあととでもいった、草ぼうぼうの広っぱでした。
見わたすかぎり、人家はなく戦災で焼けた大きなかれ木が、まだニョキニョキと立っていて、遠くの、にぎやかな町の空あかりの前に、そのかれ木のむれが、ボーッと浮きあがっています。