夏目漱石 『琴のそら音』 実を云うと幽霊と雲助は維新以来永久廃業した者とのみ信じていたのである。 しかるに先刻から津田君の容子を見ると、何だかこの幽霊なる者が余の知らぬ間に再興されたようにもある。 先刻机の上にある書物は何かと尋ねた時にも幽霊の書物だとか答えたと記憶する。 夏目漱石の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア