天井の高い寒々とした十二畳の座敷、ここには電燈の設備がないので、石油の台ランプを使っているのだが、それも吹き消して寝についた、全くの暗闇である。
一間隔てて老夫婦の部屋があるので、彼らが老の寝覚めの物語でも交しているのかと想像したが、それにしては人声が遠すぎる。
しかも二人ではなくて、三人四人の声が入り混っているように思われる。
天井の高い寒々とした十二畳の座敷、ここには電燈の設備がないので、石油の台ランプを使っているのだが、それも吹き消して寝についた、全くの暗闇である。
一間隔てて老夫婦の部屋があるので、彼らが老の寝覚めの物語でも交しているのかと想像したが、それにしては人声が遠すぎる。
しかも二人ではなくて、三人四人の声が入り混っているように思われる。