五十男の川手氏も、それを聞いていると、ゾーッと水をあびせられたような怖れを感じないではいられなかった。
城郭には一階と二階を合せて、二十に近い部屋数がある。
老人二人では迚も全部の掃除が出来ないので、入口に近い階下の五間程を除いては、全く雨戸を閉め切って、誰も入らぬことにしているのだが、若しやその開かずの部屋の奥の方に、何者かが深夜の会合をしているのではあるまいか。
五十男の川手氏も、それを聞いていると、ゾーッと水をあびせられたような怖れを感じないではいられなかった。
城郭には一階と二階を合せて、二十に近い部屋数がある。
老人二人では迚も全部の掃除が出来ないので、入口に近い階下の五間程を除いては、全く雨戸を閉め切って、誰も入らぬことにしているのだが、若しやその開かずの部屋の奥の方に、何者かが深夜の会合をしているのではあるまいか。