江戸川乱歩 『悪魔の紋章』 また幻聴が起ったのかと、慄然として耳を澄ますと、つい障子の外の廊下の辺で、シクシクと人の泣いている声がする。 さもさも悲しげに、いつまでも泣きつづけている。 誰だと声をかけても、答えはなくて、ただ泣くばかりである。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア