丸火屋の台ランプが、風もないのに、さまよう魂魄を暗示するかの如く、ジジジジと音を立てて、異様に明滅していた。
暫くすると、一方の襖が慌しく明けられて、二十五六歳程の召使らしい女が、胸に嬰児を抱きしめ、四五歳の男の子の手を引いて、息せき切って駈け込んで来た。
賊に縛られていた繩を、やっと解いて、主人夫婦の安否を確めに来たものに違いない。
丸火屋の台ランプが、風もないのに、さまよう魂魄を暗示するかの如く、ジジジジと音を立てて、異様に明滅していた。
暫くすると、一方の襖が慌しく明けられて、二十五六歳程の召使らしい女が、胸に嬰児を抱きしめ、四五歳の男の子の手を引いて、息せき切って駈け込んで来た。
賊に縛られていた繩を、やっと解いて、主人夫婦の安否を確めに来たものに違いない。