江戸川乱歩 『悪魔の紋章』 早く、早くここへ」 乳母は幼児の手を取るようにして、瀕死の父の膝の前に坐らせ、自分は甲斐甲斐しく、主人のうしろに廻って、繩を解くのであった。 やっと自由になった山本の右手が、おぼつかなく幼児の肩にかかって、我が子を膝の上に抱き寄せた。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア