江戸川乱歩 『悪魔の紋章』 初めは、その月の中の兎のように見えていた薄黒いものが、光の度を増すにつれて、もつれ合う無数の蛇に変って行った。 オオ、そこにはあの無数の蛇が蠢いているのだ。 蛇ではない、千倍万倍に拡大されたあの指紋が、……お化のような、あの三重渦状紋が。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア