江戸川乱歩 『悪魔の紋章』 その金槌の音につれて、赤茶けた蝋燭の火が明滅し、ニヤニヤと不気味に笑う男女二匹の鬼の顔が、闇の中に消えたり浮上ったりした。 釘を打ち終ると、二人は棺桶を吊って窖の外に出た。 真暗な廊下を幾曲りして、雨戸を開き、そのまま庭の木立の中へ入って行く。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア