江戸川乱歩 『悪魔の紋章』 女は思わず声を立てて、橋を見上げた。 空から物が降る筈はない、橋の上を通りかかった人が、投げ落したものに違いないのだ。 男は櫂を一掻きして、ボートを橋の下から出し、それと覚しい辺りを見上げたが、その辺に川を覗いているような人影もなかった。 江戸川乱歩の名言・名文を読む 用例を検索する → シェア