宗像博士の事務所へは、中村警部から、その都度電話の報告があったので、博士は捜査の行き悩んでいることを知り、博士自身、警察とは別に、どんな捜査方針を採るべきかを苦慮していた。
いつもなれば、午後五時には事務所を閉めて帰宅する博士が、その夜は八時になっても、例の実験室にとじこもって、しきりと考えごとをしている。
その様子を、次の間から新しく傭い入れられた助手の林という青年が、心配そうに窺っていた。
宗像博士の事務所へは、中村警部から、その都度電話の報告があったので、博士は捜査の行き悩んでいることを知り、博士自身、警察とは別に、どんな捜査方針を採るべきかを苦慮していた。
いつもなれば、午後五時には事務所を閉めて帰宅する博士が、その夜は八時になっても、例の実験室にとじこもって、しきりと考えごとをしている。
その様子を、次の間から新しく傭い入れられた助手の林という青年が、心配そうに窺っていた。